現在、介護業界はさまざまな問題を抱えていますが、一人暮らしの高齢者が増えていることもその一つです。
高齢者の一人暮らしは、近所付き合いなど、人と交流する機会が少ない方は生活意欲の低下を招く恐れもあり、認知症のリスクも高まるとされています。
そのため社会問題の一つとなっている事柄です。
また、当事者の中には孤独死を心配する方の割合も多く、消費者トラブルに巻き込まれる方も少なくありません。
そういった事象に対して解決の近道となる方法に、身内との同居が挙げられますが、人によってはマイナスになる部分もあります。
同居は、高齢者には誰かがそばにいる安心感を得ることができ、見守る側も何かあってもすぐに対処することができるので、病気や事故、トラブルなどを未然に防ぐこともできます。
ですが、環境の変化は高齢者を不安にさせることもあり、仕事や子育てなどを同時に行わなければならない方にも、大きな負担となってしまいます。
そんな時に力になってくれるのが地域包括支援センターです。
介護サービスについての相談や、高齢者に対する様々なサービスを提案してくれますので、同居以外の選択肢を希望する方にとっては助かる存在となっています。
また、住んでいる自治体の見守りサービスの利用や、町会に加入するという方法もあります。
町会に参加すれば近隣の方とも顔見知りになり、安否確認や住民同士の集まりなどのサービスを受けることもできるので、安心して生活を送ることができます。
なお、近所付き合いをしたくない方もいますが、その場合は身内の方や親しい方が近所の方に声をかけて、気にかけてもらえるようにお願いをしたり、お互いに連絡を取り合うようにするとトラブルも回避しやすくなります。